放送と通信の決裂!?2011年テレビの旅 月刊アスキー

「放送と通信の決裂!?」

今月の月刊アスキーは、かなり刺激的な見出しになっています。
!?とついているので、断定はしていません。
昨今のYouTubeの台頭による動画共有とタイムシフト視聴で、テレビ業界とインターネット業界が多きく揺るがされてるように見えます。

楽天のTBS買収も、TBSの感情的?対応で、いっこうに両社に歩み寄る気配がありません。
ワンセグの登場により、放送と通信、通信と放送の融合(連携)が起こると思いきや、そういった流れが起きてると思えません。
この月刊アスキーでは、その理由を取り扱ってくれています。

テレビ側は「YouTubeなんて単なるテレビの後追いでしかない!」につきます。
テレビ業界は、テレビCMという広告費を中心にしたお金の回りようで、極めて良質なコンテンツ・番組が作れているビジネスモデル(構造)がしっかりとできているのです。
鶏が先か卵が先かという問題もあります。

一方インターネット側は、Gyao(ギャオ)が傘下のGAGA(ギャガ)の映画だけでなく、独自の番組を制作することで、Gyaoそのものの魅力・価値を向上させようと努力しています。しかし、結果として成功しているように感じられません。

Yahoo!動画は利用者数でGyaoを超えました。しかし、レンタルビデオのビジネスモデルをネットでやっているに過ぎません。それが取れるだけでも十分潤うとは思いますが。

ニコニコ動画で一躍有名になったニワンゴ。
ニワンゴの取締役でもあり、2chの管理人でもある西村さんは、セミナーで以下発言を。

「動画はトラフィックがやたらと大きくなってしまい、回線コストがかかるのでなかなか規模が広げられない。YouTubeのトラフィックコストは月間2億円、年間だと数十億円になると聞くが、年間の利益は1億5000万円程度。それでビジネスが成立するかというと難しいのでは」ITMedia

回線費はかなりのものだと思う。今話題のニワンゴですら厳しいようだ。
噂では、YouTubeの大ヒットで、OCN、So-netなどのインターネットプロバイダは、通信回線の使用率がいっぱい。月額利用料を値上げしたいと考えているらしい。

YouTubeが最近、有力な制作者に広告費をフィードバックしています。
良質でオリジナルの動画を提供してくれる素人。彼らが狙うのもゆくゆくはテレビでしょう。
利用者もオリジナル動画番組にどこまで興味を示してくれるか。また、どこまで制作者にフィードバックできるか。そして、それを差し引いても、YouTubeにどこまでお金が残るか、まだまだ課題は多そうに思います。

現時点では、Google Adsenceによる収益をフィードバックするビジネスモデルが最有力でしょう。いずれYouTubeの動画の中にも、コンテンツに適した広告がはさめるように、水面下では進んでいるでしょう。

テレビ側は、YouTubeのビジネスモデルをそっくり頂き、インターネットでもも今の立場を維持し続けられるか。
YouTubeのようなビジネスモデルが広まり、インターネット側でも良質な番組が提供できるようになり、テレビからイニシアティブを奪うか。

まだまだ決着には時間が掛かりそう。

月刊アスキー 2007年 7月号、2011年テレビの旅 放送と通信の決裂!?
http://monthly.ascii.jp/elem/000/000/036/36742/

週刊ダイヤモンド 07年6月2日号、テレビ局崩壊
http://book.diamond.co.jp/cgi-bin/d3olp114cg?isbn=20241060207